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マイ ライフ アズ ア ドッグ

スウェーデン出身のラッセ・ハルストレム監督の出世作でもあり、代表作でもある「マイライフ アズ ア ドッグ」をまだ見ていなかったのだけど、やっとDVDをみつけたので借りてみました。

彼がハリウッドに移ってからの作品、「ギルバート・クレイブ」、「サイダーハウスルール」 、「シッピングニュース」、「ショコラ」等は全部見たのですが、どれも独特の雰囲気がありました。どちらかというと、場面設定は田園、ファンタジーと現実、残酷さと癒し。ハリウッド化しているのだろうけど、他の映画にはない繊細な感覚が感じられ、さすが北欧出身だと北欧びいきの私にはお気に入りの監督です。

さて、この映画、20年以上前の作品ですが、さすがに秀逸でした。“人工衛星で死んだライカ犬より僕はまだ幸せだ”という哲学を12歳にしてもち、つらい境遇を生き抜くイングマル少年。お母さんが病に倒れ、田舎のおじさんの家へ預けられのだが、そこでは個性溢れる人々と楽しい夏を過ごす。しかし現実は容赦なく彼をおそってくる・・・とこう書くと、悲しいばかりの話だと思うでしょう。それが、コメデイのように描かれ、でも私は途中で一度おお泣きしました。不思議な作品なんです。生きてると、辛い事は子供にだって訪れます。でも、その悲しみを癒すのは、他でもない、やっぱりその普通の生活のなかにあるんですよね。いい映画でしたよ。
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by looktothisday | 2006-02-23 19:50 | Movies